ER9 最終回 「悪夢」
2004年 09月 14日
ものすごく重い内容でした。
そして、泣けました。
悲しかったとか、せつなかったとか、そういう感情とは違ったように思うのですが、気持ち的にはカーター(ノア・ワイリー)がドラマの中で感じている感情と似たものを感じて泣けたのかもしれません。
NGOのボランティアとしてアフリカの奥地、キサンガニへ向うカーター。
現地へ着くまでに、徐々にキサンガニの実状を知らされていくのが、またリアル。
山のように積まれた義足と一緒にキサンガニへ向うカーター、到着した時は大雨。
そこにはただ雨を避けられる程度の施設があり、それが病院だと聞かされる。
カーターだって想像はして来たはずなんだけど、やっぱ自分が思っていた以上に悲惨な状況に息を呑むって感じだったなぁ。
薬の種類も揃ってない、衛生的とも言えない、器具だって・・・。
そんなところにたくさんの患者。
治療を待っている間に亡くなった奥さんに付き添っている旦那さん。
マラリアだって、「マラリア程度じゃ入院させられない」と効くかどうかもわからない薬を出して帰される。
停電してる中、銃弾を受けた少年をコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が運んできたり・・・。
その少年の治療に5時間を要するからと、限られた自家発電で電気が持つ時間を考慮して治療の優先順位を決め、そうなると当然長時間かかる少年の治療は後回しなんだよね。
シカゴでなら助けられる命を、ここでは見殺しにするのも仕方がない。
だけど、カーターは最後まで手を尽くしたい。
医師としての立派な信念や技術を持っていても、戦場ではどうしようもないという現実。
カーターの虚しさが痛いほど伝わってきたよ。(・・,)グスン
コバッチュとナースのジリアンがデキてるのには驚いたけど、この二人も何だかせつなかったなぁ。
何で、ここで出会ってしまったんだろう?って感じだったよね。
手に入ったワクチンをコバッチュがいるマテンダへ届ける仕事を任されたカーターは、ナースを一人連れて行けると聞かされ迷わずジリアンを連れて行く。
これはカーターなりの優しさだったのかな?
コバッチュとジリアンがそういう仲だと気付いて、会わせてやろうって・・・。
コバッチュと一緒に予防接種をしている時、百日咳の男の子がいて・・・シカゴでなら簡単に治してあげられるのに、ここには有効な治療薬がない事を嘆くカーター。
そんなカーターに、「今日は200人に予防接種をした。1日で200人を救った事があるか?」というコバッチュの台詞は心に響いたな~。
それに戦争に対するコバッチュの思いもね・・・クロアチアで内戦を経験し、家族を失ったコバッチュゆえに言える重い言葉だった。
アメリカだってイラクの戦争で何人も兵士が死んでるというカーターに、それでもアメリカの子供達は飢えないし、女性はレイプされないと切り返すコバッチュ。
経験から出る言葉だけに・・・何とも言葉を失ってしまうよ。
カーターたちの近くでも爆発が起きたり、そんな中で足を切断するオペを行ったり・・・。
もう、足を切断するのがのこぎりなわけよ!(泣)
もちろん生きるために足を切らなきゃいけないんだけど、設備が整っていないだけに余計に無惨な感じがしてね~。
戦士がカーターたちに銃を突きつけたりするのは、思わず目を伏せたくなるような状況だったけど、ここでカーターが最後までその命を救おうとした少年の弟が「その人はアニキを救おうと手を尽くしてくれた医者だ」と言ってくれてよかったぁ。
でも、治療していた政府軍の兵士は、ずるずると引っ張っていかれ、みんなの目の前で撃たれて・・・。
こういう現実も世界のどこかではあるんだなぁ・・と、あらためて気付かされた感じ。
マテンダからキサンガニへ戻ろうとする時も、コバッチュは動かせない患者がいるからと自ら危険なマテンダに残る事を決めて、ジリアンをカーターと一緒に帰すんだよね。
ここのところ、カウンティではいまひとつなコバッチュだったけど、ここへ来て彼の原点を見た気がした。
もう一度、カウンティへ戻ってきてくれたらいいけど・・・。
貴重な体験をたくさんして、シカゴへ戻ったカーター。
寝ているアビー(モーラ・ティアニー)にそっとキスするのが良かったわ。
きっとコバッチュとジリアンの別れを見て、アビーとのことについても考えたんだろうね。
1シーズンから比べると、ものすごく成長したカーターだけど、またひとつ強くなったのかもしれない。
重い最終回だったけど、見応えは十分でした。
ER10が待ち遠しいです。
そして、泣けました。
悲しかったとか、せつなかったとか、そういう感情とは違ったように思うのですが、気持ち的にはカーター(ノア・ワイリー)がドラマの中で感じている感情と似たものを感じて泣けたのかもしれません。
NGOのボランティアとしてアフリカの奥地、キサンガニへ向うカーター。
現地へ着くまでに、徐々にキサンガニの実状を知らされていくのが、またリアル。
山のように積まれた義足と一緒にキサンガニへ向うカーター、到着した時は大雨。
そこにはただ雨を避けられる程度の施設があり、それが病院だと聞かされる。
カーターだって想像はして来たはずなんだけど、やっぱ自分が思っていた以上に悲惨な状況に息を呑むって感じだったなぁ。
薬の種類も揃ってない、衛生的とも言えない、器具だって・・・。
そんなところにたくさんの患者。
治療を待っている間に亡くなった奥さんに付き添っている旦那さん。
マラリアだって、「マラリア程度じゃ入院させられない」と効くかどうかもわからない薬を出して帰される。
停電してる中、銃弾を受けた少年をコバッチュ(ゴラン・ヴィシュニック)が運んできたり・・・。
その少年の治療に5時間を要するからと、限られた自家発電で電気が持つ時間を考慮して治療の優先順位を決め、そうなると当然長時間かかる少年の治療は後回しなんだよね。
シカゴでなら助けられる命を、ここでは見殺しにするのも仕方がない。
だけど、カーターは最後まで手を尽くしたい。
医師としての立派な信念や技術を持っていても、戦場ではどうしようもないという現実。
カーターの虚しさが痛いほど伝わってきたよ。(・・,)グスン
コバッチュとナースのジリアンがデキてるのには驚いたけど、この二人も何だかせつなかったなぁ。
何で、ここで出会ってしまったんだろう?って感じだったよね。
手に入ったワクチンをコバッチュがいるマテンダへ届ける仕事を任されたカーターは、ナースを一人連れて行けると聞かされ迷わずジリアンを連れて行く。
これはカーターなりの優しさだったのかな?
コバッチュとジリアンがそういう仲だと気付いて、会わせてやろうって・・・。
コバッチュと一緒に予防接種をしている時、百日咳の男の子がいて・・・シカゴでなら簡単に治してあげられるのに、ここには有効な治療薬がない事を嘆くカーター。
そんなカーターに、「今日は200人に予防接種をした。1日で200人を救った事があるか?」というコバッチュの台詞は心に響いたな~。
それに戦争に対するコバッチュの思いもね・・・クロアチアで内戦を経験し、家族を失ったコバッチュゆえに言える重い言葉だった。
アメリカだってイラクの戦争で何人も兵士が死んでるというカーターに、それでもアメリカの子供達は飢えないし、女性はレイプされないと切り返すコバッチュ。
経験から出る言葉だけに・・・何とも言葉を失ってしまうよ。
カーターたちの近くでも爆発が起きたり、そんな中で足を切断するオペを行ったり・・・。
もう、足を切断するのがのこぎりなわけよ!(泣)
もちろん生きるために足を切らなきゃいけないんだけど、設備が整っていないだけに余計に無惨な感じがしてね~。
戦士がカーターたちに銃を突きつけたりするのは、思わず目を伏せたくなるような状況だったけど、ここでカーターが最後までその命を救おうとした少年の弟が「その人はアニキを救おうと手を尽くしてくれた医者だ」と言ってくれてよかったぁ。
でも、治療していた政府軍の兵士は、ずるずると引っ張っていかれ、みんなの目の前で撃たれて・・・。
こういう現実も世界のどこかではあるんだなぁ・・と、あらためて気付かされた感じ。
マテンダからキサンガニへ戻ろうとする時も、コバッチュは動かせない患者がいるからと自ら危険なマテンダに残る事を決めて、ジリアンをカーターと一緒に帰すんだよね。
ここのところ、カウンティではいまひとつなコバッチュだったけど、ここへ来て彼の原点を見た気がした。
もう一度、カウンティへ戻ってきてくれたらいいけど・・・。
貴重な体験をたくさんして、シカゴへ戻ったカーター。
寝ているアビー(モーラ・ティアニー)にそっとキスするのが良かったわ。
きっとコバッチュとジリアンの別れを見て、アビーとのことについても考えたんだろうね。
1シーズンから比べると、ものすごく成長したカーターだけど、またひとつ強くなったのかもしれない。
重い最終回だったけど、見応えは十分でした。
ER10が待ち遠しいです。
by cafe-nyoropon | 2004-09-14 12:01 | ER9